2019.08.26

帯 OBI

風通織袋帯「アンガン模様」

 
 インドで女性が体に巻き付ける5m~7mの布であるサリーがモチーフになっています。
 北インドでは男女で住居の生活圏をわける習慣があり、アンガンとは女性の生活圏をあらわす言葉になります。

 インドも日本と同様に絹糸や金糸の需要の多い国で、西陣織に使用される糸と同じものも日本から輸出されています。
 正倉院にはインドから中国を経て伝わった物も多くあるためかサリーには日本人にも馴染みのある意匠が多いように感じます。

 
 水玉柄はカジュアルで可愛くなりすぎるので、形がきれいな丸にならないように一つずつ崩したり、唐草文様の配置、色使いに工夫をしました。

 織技法は風通織(ふうつうおり)と呼ばれる、西陣の御召の機屋が復活させた織組織になります。
 二色の経糸(たていと)とそれぞれの色に合わせた二色の緯糸(よこいと)を使用して上下で二枚の生地を一枚の織物として織っています。その二枚の生地を上下に反転させることで柄を作っていくのですが、木屋太ではそれぞれの生地に異なる表現力を与えた独自の風通織になります。