2019年11月13日、知恵創出“目の輝き”企業の授賞式に出席してきました。伝統産業に限らず様々な方面の企業様もいらっしゃる中、名誉ある賞を頂戴して本当に感謝しております。多くの方からお祝いのお言葉を頂戴し本当に嬉しく思っております。

 弊社で「畦紗織」と呼んでいる織物の開発により賞をいただいたのですが、その開発には「京都市産業技術研究所」の製織チームと同研究所に紹介いただいた「亀井綜絖」さんとの協力が必要不可欠な物でした。写真は製織チームの皆さんと、20年近いお付き合いになります。京都には伝統産業、最新研究の多くのスペシャリストがいらっしゃいますが、そのマッチングをしてくださるのも同研究所の魅力です。

 「畦紗織(片側紗風通織)」は紗と平織の二重組織になり、「紗の下の平織に柄を織る」「紗の上の平織に柄を織る」「平織の上の紗に柄を織る」等、一色の緯糸に様々な表現力を持たせることができ、一枚の織物の中に奥行きのある表現を可能にしています。「単衣の時期の帯に何を結んでいいのか難しい」という消費者の声を聞き、単衣の時期に悩まずに使える帯はどんな帯だろうと考えたのが製作の切欠でした。これからも着用する人の為の物づくりを行っていきたいと思います。