フクレ織袋帯「動物の森」

 御召緯(おめしぬき)を使用したフクレ織の帯になります。動物の集まる生命の樹を北欧風のデザインにしました。柄を描いているときに可愛くて頬が緩んでしまったのを覚えています。

 木の部分だけでは可愛らしくなりすぎるので、垂れには幾何模様を織ることで可愛いだけの帯にならないようにしました。製作時には「太鼓と垂れのバランス」が肝になる柄ですが、垂れ柄のおかげで木屋太らしいお洒落で大人可愛い帯として完成したと思います。

 腹柄にはありませんが帯締めに黄色を使用すると後姿と前からの姿で、黄色を意識したトータルのコーディネートになります。更に鞄や草履に少し黄色が入っていればかっこいいんじゃないかな。

 普段の柄作りよりも「可愛らしい」を意識した花や動物の描き方をしています。こうやって改めて見直すと木の枝っぷりに私らしい線が残っています。