御召着尺(ワンポイント)「ナイト&ルーク」

 婦人画報11月号に御召着尺ワンポイント「ナイト&ルーク」を掲載いただきました。ワンポイントの着尺は長めに製織を行い、仕立ての時に柄をどこに出すのか選んでいただけるようになっていますが、基本的なお勧めは上前の衽、膝下のあたりになります。訪問着をデザインするときにも強調する柄を置く部分になります。
 「ナイト」の奥にはチェスの「ルーク」のシルエットを、更にその下にはチェス盤をモチーフにした柄も配しています。このチェス盤が掛襟にチラッと出すこともできます。アイデア次第で着物の楽しみ方は増えるものですね。問屋さんの若いスタッフと話していて「馬柄を作るならチェスの駒もいいかもしれないですね」と提案くださったのが切欠で生まれた柄です。

 ページではエルメスのバッグに合わせていただいています。「馬繋がり」ですね。女性を護るのはナイトの役目です。
 
 地紋は縞の太さが横方向へグラデーションのように変化する「縞の切替え」という柄です。縞がずっと続くのが単調になるので、途中でずらしています。