ワインレッドの御召と袋帯「丸石文」
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「長く楽しめる赤い御召を作りたい」と以前から思っていました。ただ私のイメージする色を作るために、糸染めのテストを何回か行う必要がありました。今年の特殊な状況もあって取り組むことが出来ました。
ワイングラスに注いだ赤ワインのように「透明感、鮮やかさ、影」を感じるワインレッドを作ることがテーマでした。写真では色と質感を伝えきれないのが残念です。製作時には経糸に色相の異なる「透明感、鮮やかさ、影」を感じる赤色を重ねて染めることで奥行きのある色を作っています。最後には部分的に紫を染めることで、明るさと深みを持つ着物として製作しています。平面に置くよりも、着て動いたときに複雑な色の奥行きが良く分かってもらえると思います。
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ワインレッドの御召に袋帯「丸石文」の配色違いを合わせてみました。各組合せ、各配色のコンセプトが明確に変わるのも面白いです。
「七三もみ紙滝簾」の御召は、広く様々な帯を合わせてもコーディネートができる使い勝手のいい上質な着物をテーマに制作しました。
「丸石文」の袋帯はアフリカの文様になります。上の配色は古典のアップデート、下の配色はモダンを目指しました。同じ帯でも配色によってコンセプトが明確に変わり、コーディネートのコンセプトも変わっていきます。
この二配色の「丸石文」はどちらも目を惹くキーカラーとして「赤」を使用していますが、位置が異なります。上では赤を多く出すことで華やかさを出しています。下ではモノトーンベースに部分的に色を使っているデザインにするために、赤の丸は一つにして横の丸には赤に近い色として紫を配置しました。上の配色では安定感、下の配色では軽やかに見えるように配色を心掛けました。
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